《床屋の悲劇》

おはようございます。

今日で前回のスリップから22日目となりました。

最近はちょっと気持ちに緩みが出てきている気がします。

「ちょっとパチンコの動画を観てみようか?」とか「1ぱちや5スロなら大丈夫?」といった悪魔の囁きが聞こえてきます。

もう一度気を引き締めて、脱パチンコに挑まなければいけない時期だと思います。

先日も危ない場面がありました。

髪が伸びてきていたので、床屋に行き、髪を切ったのですが髪型が自分のイメージとだいぶ違って、子供のスポーツ刈りのような仕上がりになってしまい、凄くイラつきました。

僕はもう45歳です。爽やかに刈り上げたスポーツ刈りが似合う歳ではないのです。

「裾を刈り上げてください」と言ったのに横全体を高い位置までバリカンで刈られてしまい非常にショックを受けました。

僕は床屋や美容院で希望の髪型を聞かれた時のうまい説明の仕方がこの歳になってもわかりません。特にこれといったこだわりがないのがいけないのかもしれませんが、要するに「年相応の清潔感のある髪型であれば何でもいいのです。」

長すぎず、短すぎずセットしやすい感じに切って欲しいのです。

しかし、昨日は野球少年のような仕上がりになってしまいました。帰り道に車のルームミラーで何度も確認し、頭を掻きむしり泣きそうになりました。

「裾を刈り上げてくれと言ったのに横全体が派手に刈り上げられているじゃないか!!」

「恥ずかしい!」「いい歳してスポーツ狩りなんて」

悲しくて、悔しくて、帰り道の途中にあるパチンコ屋に直行しそうになりました。

危ないところでした。

「大丈、髪の毛なんてすぐに伸びるから気にするな!」
「誰も俺の髪型なんて気にしてないよ、いい歳して自意識過剰だぞ!」

と自分に声をかけ、何とか家路につきました。

散髪というのは、不思議と全く同じ説明をしても切る人によって全然ちがう髪型になります。

上手い人というのは、やっぱりお客のイメージ通りに切れる人でその人の頭の形や髪の毛の癖を自然に読み取りその人に合った流れで仕上げられるのです。

理容師や美容師という仕事は、非常に繊細な仕事です。

人の意図を読み取る能力、髪質や癖を見極める観察力、そして髪を切る技術力、結構マルチな能力が求められます。

自分の技術に固執し、自分の得意な形に仕上げようとする人は髪を切る仕事には向いていません。

髪を切る技術は、最低限あれば十分です。超人的なテクニックなど全く必要ありません。その人がどのような髪型をイメージして髪を切りにきたのか?を読み取る力が最も重要で、最も難しいところだと思います。

事細かに説明して、指示をしても全然イメージが伝わらないことがよくあります。逆に一言二言の簡単な説明でしっかりこちらのイメージを掴んでくれる人もいます。

非常に奥深い、面白い仕事だと思います。

とにかく、パチンコ依存症の人は散髪に失敗した時には注意してください!

スリップしそうになります。

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